ポッドキャストとYoutubeは、どちらが英語学習に合っていますか?

はじめに

ポッドキャストとYoutubeは、どちらが英語学習に合っているでしょうか?
先に答えから言いますと、ポッドキャストによる英語学習の方が圧倒的に効果的であると思います。以下に3つの理由をあげたいと思います。

ポッドキャストは、他のことをしながら英語学習できる

これはポッドキャストが最近再注目されてきた理由の一つでもありますが、音声コンテンツであるポッドキャストによる英語学習の大きな強みは、テレビやYouTubeのような映像(視覚)コンテンツとは違って、「ながら学習」「ながら聴き」「ながら作業」ができるという点です。

音声配信であるポッドキャストは、ライフスタイルの中で、何か他の作業をしながら英語も学習するという状況にフィットします。たとえば、

  • PCで作業しながら
  • 満員電車で通勤しながら
  • 料理しながら
  • 皿洗いしながら
  • ジョギングしながら
  • 愛犬と散歩しながら
  • ドライブしながら(ただし両耳をふさぐのはNG)
  • フィットネスでワークアウトしながら
  • 筋トレでベンチプレスしながら
  • 会社で残業しながら
  • ガーデニングしながら
  • DIYをしながら
  • 夜寝る準備をしながら

などです。従来から「音楽を聴きながら」「ラジオを聴きながら」のシチュエーションは、すべてポッドキャストに該当します。ポッドキャストによる英語学習は、マルチタスクのライフスタイルにとてもフィットするといえます。また、スマートスピーカーとの相性も抜群です。

一方、テレビやYouTubeのような視覚が占領されるコンテンツでの英語学習の場合、上記のような「ながら学習」は、不可能か、非効率的か、非現実的か、不便か、危険か、とにかく何らかの支障があることが多いと思います。

この記事を書いていてあらためて思うんですけど、耳(というか聴覚)って、だいたいヒマにしていますよね。一方で目(視覚)は酷使しています。私は長年にわたって目を酷使してきて、目が大変弱っていますが、耳は全然弱っていません。むしろ作業に集中するために耳栓をしたりすることも多くて、この状況ですと、目はめちゃくちゃ酷使している一方で、耳は完全に休んでいる状況ですね。

ただし、耳も大切な器官ですね。以前2週間の海外出張で、英国・米国・カナダと飛行機を何度も乗り継いだときに、耳の神経がおかしくなって突発性難聴になったことがありました。幸いすぐ回復しましたが。。

これも余談ですが、「一番手っ取り早い英語上達法は、英語ネイティブの彼女(彼氏)を見つけること」という定説がありますが、これもマルチタスクの英語学習の典型ですね。

ポッドキャストは、能動的な学習ができる

テレビを最近見なくなった人に、「なぜテレビを見なくなったか?」と聞くと、だいたいは「テレビを付けるとダラダラ見てしまう」と答える人が多いと思います。テレビほどではないですが、Youtubeもそれに近くなっている人も多いと思います。
これから言えることは、映像コンテンツに視覚と聴覚を占領されてしまうと、「受動的」になりがち、ということだと思います。思考のスタイルを支配されてしまう感じです。Youtubeによる英語学習は、便利ですが長続きしにくい理由がここにあります。

一方、音声コンテンツの場合は、思考のスタイルを支配されずに、自ら能動的に思考できます。自ら音声に集中して、想像力を働かして学習できます。特に、精聴による聞き取り(ディクテーション)やシャドーイングなどでは、この点がとても重要です。

ポッドキャストは、ファイルサイズが小さいので「多聴」リスニングに対応できる

英語学習のリスニングの基本は、「多聴と精聴を組みわせる」ということです。精聴だけでは効果的ではないですし、多聴だけでも効果的ではないです。

いずれにしても、多聴は重要です。で、多聴の場合、たくさんのファイルを取り扱うことになりますので、ここで重要になるのがコンテンツのファイルサイズです。Youtubeではファイルサイズが大きいですが、ポッドキャストの場合は、ファイルサイズが小さいので、簡単にダウンロードが可能で、ネットにつながっていない状況でもスマホなどでいつでも学習することができます。

おわりに

以上、YouTubeよりポッドキャストの方が、圧倒的に英語学習に合っている理由をあげてきましたが、ポッドキャストとYouTubeは共存するものです。各自のライフスタイルやシチュエーションに合わせて、両方の英語学習を使い分ければ良いと思います。

なお、学習を長続きせるためには、新しいコンテンツが追加されたときに自動的に配信してくれる「自動配信機能」が重要だと思いますが、この機能はポッドキャストもYouTubeもあるので、この点では両方とも、他のメディアよりは有利ですね。

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