ポッドキャストが再注目されているのはなぜでしょうか?

ポッドキャストとは

「ポッドキャスト」(Podcast)という言葉は、もともとは、アップルのマルチメディアプレーヤーであるiPodと、「放送」を意味するbroadcastを組み合わさった新語として生まれました。ポッドキャストは、インターネットラジオのなかの一形態として、Web上に公開されている音声コンテンツを自動的に収集する仕組みのことを言います。各番組を「エピソード」と呼びます。

番組のジャンルとしては、英語などの語学学習をはじめ、ニュース、ビジネス、科学、政治、社会、ライフスタイル、歴史、音楽、コメディなど多岐にわたります。またファイルサイズが動画より圧倒的に小さいため、スマホなどのデバイスにダウンロードしてネットにアクセスすることなく利用することもできます。

ポッドキャストの聞き方には2種類あります。一つめはポッドキャスト専用のアプリ(iTunes, Apple Podcasts, Google Podcats, Spotifyなど )を使う方法で、もう一つはウェブブラウザでファイルをダウンロードして一般のマルチメディア・プレーヤーで再生する方法です。

ポッドキャストが最近になって再注目されているのはなぜでしょう?

ポッドキャストが誕生したのは2004年とかなり昔のことです。その後、YouTubeなどの動画コンテンツが普及してきたことによって、成長性を失っていましたが、2010年代中盤頃から急激に風向きが変わってきました。スマホの普及とネット回線の速度が上がったことで、ネットに容易にアクセスすることができるようになり、またSNSとの相性の良さも相まってポッドキャストを利用する環境が急激に整ってきましたことが原因の一つです。また、音声コンテンツを配信するプラットフォームも整ってより簡単になってきています。いま、視覚と聴覚の両方を支配され気味の映像コンテンツとは違って、音声コンテンツの;

  • ながら作業・ながら聴きのライフスタイルが習慣化しやすいこと
  • シンプルであること
  • 低コストであること
  • 小さなファイルサイズであること

などのメリットが、再び注目され始めています。

欧米では、ここ数年で急激にポッドキャストが再注目され、音声コンテンツの成長への期待が高まってきています。たとえば、別記事「世界最大の音楽配信サービス「Spotify」がポッドキャスト事業を強化中!Spotifyで英語学習をはじめよう!」で紹介したように、世界最大の音楽配信サービスのSpotifyは、昨年あたりからポッドキャストに本気で注力してきており、ポッドキャスト番組制作会社の買収(M&A)や、専門人材の採用などを次々とすすめています。

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