はじめに
別記事「英語学習ポッドキャストを利用する「3つの目的」とは?」で説明しました通り、ビジネスマンの方で
- TOEICのスコアを上げたい、ひいてはその結果、
- 昇進したい
- 海外赴任したい
- キャリアップにつなげたい
などといった目的を持っている方は、目的が明確でモチベーションが高いので、学習コンテンツがつまらなくても辛くても一番頑張れます(笑)。
このグループに該当する方は、すでに紙媒体の教材や、各種のマルチメディアを使ってTOEICを学習中だと思います。リスニングについては「多聴と精聴をきちんと区別して、両方を組みあわせる」ことが大切なこともご存じだと思います。特に多聴については、多くのポッドキャストに触れると良いと思います。
それでは以下10個、「TOEICスコアをアップすること」が目的のビジネス英語学習ポッドキャストを紹介していきたいと思います。
おすすめのビジネス英語学習ポッドキャスト
Learning English Broadcast – VOA Learning
個人的にTOEIC用学習に最適と思うポッドキャストは、このVOAのコンテンツです。毎日1回配信され、長さはだいたい30分くらいです。特に語彙の多さ、ネイティブスピーカーのフォーマルな発音、精聴がしやすいスピード、30分という適度な長さが、TOEIC対策にピッタリだと思います。
VOA(Voice of America、ボイス・オブ・アメリカ)は、アメリカ合衆国連邦政府が運営する米国の国営放送(日本でいえばNHKですね)で、1942年に設立されました。「Learning English Broadcast – VOA Learning」は、英語を母語としない人々と対象として、平易な語彙と文法を用いて、さらに通常の3分の2の速さでアナウンサーが話す2人程度のアナウンサーが話す番組です。ジャンルは、国際ニュースや時事トピックが中心です。世界中の英語学習者が英語スキルを毎日磨けることを目的として、とても鮮明に発音していますので、毎日の英語学習のコンテンツとしては、とてもオススメといえる番組の一つです。
米国の放送ですが、とても遅いスピードでフォーマルに話すため、米国英語独特の発音(特にTがRになる音)がそれほど多くなく、その点でも初学者が取り組みやすいと思います。
CNN Daily News Briefing (CNN)
「CNN Daily News Briefing」は、米国のワーナーメディア系のニュースチャンネル「CNN」(Cable News Network)が毎日朝夕の2回、その日のニュースのダイジェス版を配信しているポッドキャストです。米国英語の発音で、速さはもちろんネイティブスピード、ジャンルはニュース・時事情報ですので、ハードルは高いですが、各エピソードの長さは2~3分で、毎日2回更新(Morning NewsとEvening News)されますので、多聴の対象として良いと思います。
私はこれをSpotifyで聞くことを習慣にしています。おすすめです!
Voicy News Brief with articles from New York Times
これもとてもおすすめです。このポッドキャストは、ポッドキャスト配信プラットフォームの「Voicy」の公式の(オリジナルの)の英語ニュース学習チャンネルです。ニューヨークタイムズ(※)のニュースをピックアップして配信するポッドキャストです。
配信の頻度は1日1回、平日の毎朝7時に配信され、スピーカーは皆さんバイリンガルで、各曜日によって決まっています。長さは、だいたい30分くらいなので、他の作業をしながらの「ながら聴き」にもちょうど良い長さです。ネイティブの外国人ではなく、バイリンガルの日本人が日本人のリスナー向けに話すので、話すスピードもかなり遅く、一つ一つの単語を鮮明に聞き取ることができます。再生スピードも変えられます。英語記事の説明のあとに、ボキャブラリーの説明が続きます。
それに加えて、毎週金曜日にその週に配信された記事のスクリプトが、まとめてWebサイトに掲載されます。
※ニューヨークタイムズ(New York Times)は、米国の代表的な日刊新聞の一つで、発行部数は全米で第3位です。
日経LissN 英語ニュース
これもかなりオススメです。日経LissN(※)の英語ニュースの中でピックアップしたものを配信してくれるポッドキャストで、ポッドキャスト配信プラットフォームの「Voicy」で利用できます。
内容は日本経済新聞のニュースですので、英語学習をしながら日々のビジネス経済情報のアップデートもできる一石二鳥のコンテンツ、ビジネスマンとしてはとても効率的なコンテンツといえます。
平日毎朝7時に配信、パーソナリティはTOEIC講師として多くのヒット著書を持つ天満嗣雄氏で、英文記事を読み上げるのはネイティブの外国人です。1回の長さはだいたい10分弱くらいなので、通勤電車の中などで精聴するのに合っていると思います。
※日経LissNは、日経電子版などの記事を英語で読み上げて配信する日本経済新聞のアプリ・サービスです。
https://school.nikkei.co.jp/special/lissn/app/
これは有料サービスですが、とても良さそうです。1か月間の無料お試しができますので、試してみてはいかがでしょうか。
改訂版キクタンTOEIC® TEST SCORE 600(アルク公式)
アルクのTOEIC対策の書籍のうち、特に語彙力アップの書籍「キクタンTOEIC TEST SCORE 600」が、ポッドキャスト配信プラットフォームの「Voicy」で利用できます。
TOEIC TESTスコア600点を突破するために必要な単語・熟語力に加えて、リスニング力も同時に身につく内容となっています。米英2カ国発音対応のチャンツに加えて、センテンス部分は米国・英国・カナダ・オーストラリアの4カ国の発音で収録されており、この点でも効果的なTOEIC対策になります。
1回の学習語彙が16語に設定されており、1日最低2分から学習に取り組むことができます。時間のないビジネスマンがこまぎれ時間で利用するのに適しています。
※「Voicy」については、別記事の紹介をご覧いただければと思います。
English News – NHK WORLD RADIO JAPAN
NHKの国内および世界のニュースを、バイリンガルの女性アナウンサーが鮮明な発音で話す番組です。話すスピードはVOAよりは少し早いですが、欧米のネイティブ対象の一般的なニュースの速度よりは遅いです。配信の頻度は1日1回、1回の長さはだいたい15分くらいです。
このコンテンツの本来の目的は、日本人以外の外国人向けに、日本の情報を配信するものだと思います。海外で関心が高い大相撲の場所中は、相撲の取り組み解説が結構多くの時間を占めます。途中のBGMだけが不自然に長く流れたり、全体的に何となくNHKぽいというか、とっつきにくい感じはします。しかし何といっても、日本国内のニュースは、そもそも内容を知っていたり、内容を想像することが容易ですので、その点では英語学習の初学者に合っていると思います。ただしニュースですから時事英語が使われますので、それなりの語彙力は必要です
Culips English Podcast
2人のネイティブスピーカー(アンドリューさんとジェレミーさん)の会話形式で構成されているコンテンツです。
2人ともネイティブで全編英語ですが、話すスピードがかなり遅いので、聞きやすいと思います。
(日本語がぜんぜん出てこない)海外から発信される英語コンテンツにも触れたほうが良いので、その点ではとてもおすすすめのTOEIC対策用ポッドキャストです。
更新頻度は3日~4日に1回程度で、1回の長さは10分~20分程度で、集中するのにちょうどよい長さだと思います。
Webサイトは、こちらです↓
https://www.culips.com/
All Ears English Podcast
これも海外から発信される全編英語のポッドキャストです。女性のネイティブスピーカー同士(リンゼイさんとミッシェルさん)の会話形式で、女子会のおしゃべりみたいなフレンドリーな雰囲気です。
上記のCulips English Podcastよりも、話すスピードはかなり速く、ネイティブスピードに近いと思います(本人たちは、遅くしゃべろうと思っていない気がします)。
しかし発音がとてもクリアで、且つ身近なテーマばかりなので、スピードが速い割には聞きやすいと思います。
(日本語がぜんぜん出てこない)海外から発信される英語コンテンツにも触れたほうが良いので、上の「Culips English Podcast」同様に、とてもおすすすめのTOEIC対策用ポッドキャストです。
更新頻度は1日1回で、1回の長さはだいたい15分前後ですので、集中するのにちょうどよい長さです。
Webサイトは、こちらです↓
https://www.allearsenglish.com/
TOEIC presents English Upgrader+
TOEIC公式(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会:IIBC)のポッドキャストです。
本家TOEICの無料コンテンツですので、TOEICのスコアを上げることが目的とする英語学習者は、これを利用しない手はありません。
シリーズのコンテンツになっていますので、本家のWebサイトのダウンロードサイトにリンクしておきます。
1st Series ~ 5th Series
Light 1st ~ Light 2nd
ELLLO.ORG
このWebサイトの配信コンテンツは、別格の扱いとさせていただきます。
私個人的には、リスニングの教材としては、これが「世界最強」だと思います。
別の記事にしていますので、リンク先でご覧いただければと思います。↓